「去年と同じ」で出していませんか?
使い切れていない方が実はたくさんいます。
年末調整の提出は、多くの会社で11月中が締め切りです。
一番もったいない
10月頃になると、生命保険会社から「保険料控除証明書」が届き始めます。年末調整の書類に金額を書き写して、そのまま提出。多くの方が、毎年同じように済ませているのではないでしょうか。
実はこの証明書、内容をよく見ると「一般生命保険料」「介護医療保険料」「個人年金保険料」という3つの区分に分かれています。それぞれに上限があり、区分ごとに使い切れているかどうかは、実は人によってかなり差があります。
証明書に書かれた金額をそのまま転記するだけなら、間違いは起きません。ただし、加入している保険の組み合わせ次第で、そもそも上限まで使い切れていないケースがあります。特に、独身の頃に入った保険をそのまま続けている方、医療保険とがん保険を別々の会社で契約している方は、一度整理してみる価値があります。
こんにちは、ファイナンシャルプラットフォーム株式会社 事務局の山﨑です。
年末調整の時期になると、保険についてのご相談が増えます。「これで合っているのか分からないまま、毎年同じ書類を出している」という方が実は多いんです。今月は「生命保険料控除」を切り口に、保険を見直すタイミングについて整理してみました。
そもそもいくらまで使える?
つまり、3つの区分すべてに該当する保険に入っていないと、上限までは使い切れない仕組みになっています。「医療保険にしか入っていない」「個人年金はやっていない」という方は、その区分の枠がまるごと余っている可能性があります。
そもそも、なぜ保険料控除があるの?
保険に入ると税金が少し安くなる——多くの方がご存じの話ですが、その理由まで考えたことはあるでしょうか。公的な保障だけではカバーしきれないリスクに、自分の保険で備えている方の税負担を、少し軽くする。これが生命保険料控除の考え方です。
同じことは、火災保険と地震保険の違いにも表れています。火災保険には控除がありませんが、地震保険には「地震保険料控除」という別の控除があります。地震は一度起きると被害が大きく、公的支援だけでは生活の再建が難しいことも多いため、自分で備える方を後押ししたい、という国の意図が表れているのかもしれません。
まだそのままになっていませんか?
控除の仕組みそのものより、実はもっとよくあるのが「保険の中身が今の暮らしに合っていない」というケースです。ご相談の中でも、こんな声をよく伺います。
→ 大黒柱が2人のご家庭は要注意
(どちらが倒れても家計が揺らがないよう、お二人それぞれの収入の確保を)
→ 保障の目的を見直すタイミング
(生命保険を減らす、またはご自身の介護への備えに切り替えるという選択肢も)
→ 役割の違いを知っていますか
(医療保険は広く浅く、がん保険は治療に特化した厚い保障)
→ 老後資金の準備に目的を切り替えるという手も
(同じ保険料でも、活用の仕方次第で効率が変わることも)
控除証明書は「今の保険が今の自分に合っているか」を年に一度チェックできる、数少ないきっかけでもあります。
「去年も同じことを思ったけど、忙しくてそのままにしていた」というお客様は少なくありません。そうしているうちに、家族の入院や急な出費が重なったタイミングで初めて保険を見直そうとして、「肝心なところの保障が抜けていた」「もっと早く直しておけば」と気づく——というケースを、実際によく伺います。
一方で、実際にご相談いただいた方からは、こんな声もいただきます。「使っていなかった枠に気づけた」「自分たちに合った保障がやっと分かって、気持ちが軽くなった」。控除の話をきっかけに保険全体を整理すると、年末調整だけでなく、その後の安心感につながることが多いです。
「見るだけ」になっていませんか?
生命保険文化センターの調査によると、就業不能保険の世帯加入率は17.2%、個人年金保険の加入率も2割前後にとどまっています。3区分のうち、一部の枠しか使っていない世帯が一定数あることがうかがえます。
証明書は「金額を転記するための紙」ではなく、「今の保険の棚卸しをするための紙」として見てみると、また違った気づきがあるかもしれません。
特に、年収が上がった方、家を購入して団信に加入した方、お子さんが独立した方は、保障のバランスが崩れやすいタイミングです。
できないこと
年末調整でできるのは「控除の申告」だけです。保険の内容そのものを見直したり、区分の組み合わせを変えたりすることは、年末調整の手続きではできません。
「控除の書類を出す」ことと、「保険が今の自分に合っているか確認する」ことは、別の話です。証明書が届いたこのタイミングだからこそ、両方一緒に済ませてしまうのがおすすめです。
自営業やフリーランスの方は年末調整ではなく確定申告での控除申告になりますが、考え方は同じです。証明書が届いたら、内容を見直す良いタイミングです。
「去年と同じ」が、一番もったいない。
「よく分からないまま出している」という方も、一度一緒に確認してみませんか?
気になっている方は、お気軽にLINEからご連絡ください。